Amazonで商品を出品していると「知的財産権侵害の疑い」「知的財産権に関する苦情」を受けたりする事があります。
Amazonアカウントの停止の原因にはこの「知的財産権侵害の疑い」「知的財産権に関する苦情」によるものが多くあります。
ですので、Amazonからメールがきたら素早く対応する必要があります。
では知的財産に関する苦情が来たらどうすれば良いのでしょうか。
対策や適切な対処方法にはどんな事があるのでしょうか。
ここではAmazon知的財産に関する苦情が来た時の対応方法について紹介します。
Amazon知的財産に関する苦情とは
まず紹介したい内容はそもそも知的財産とはどういう事なのか、という事です。
知的財産権以外にも、商標権、著作権、意匠権などさまざまな権利があります。
まずはそれぞれがどういった権利なのか把握しておく必要があります。
ここで紹介する内容は下記の通りです。
- 知的財産権とは?
- 商標権の侵害とは?
- 著作権の侵害とは?
- 意匠権の侵害とは?
それではそれぞれについて詳しく解説していきます。
知的財産権とは?
まず最初に解説するのは知的財産権についてです。
「知的財産基本法」によって定められた権利となっております。
知的財産権にはさまざまな種類がありますので、順を追って紹介していきます。
商標権の侵害とは?
商標権は商品、サービスに使用するマークやロゴを保護する権利になります。
マークやロゴにより、自社製品と他社製品を区別するために使用します。
そのため、商標権がある商品名、マークやロゴを無断で使用すると商標権の侵害となってしまいます。
Amazonに商品を出品していると商標権を侵害してしまう事があります。
商標権の権利者から商標権侵害の申し立てをされてしまうと出品中の商品が削除されます。
場合によってはアカウントの停止、もしくは閉鎖の原因となる事もあります。
著作権の侵害とは?
映画、ビデオ、本、音楽、ゲーム、ミュージカル、絵画など創作物を保護する権利を著作権と言います。
商標権と同じように著作権によって保護されています。
著作権を持っていないのに商品を出品してしまうと著作権を侵害したという事になります。
こちらも権利者から侵害の申し立てをされてしまうと出品中の商品が削除され、場合によってはアカウントの停止、閉鎖になるリスクがあります。
意匠権の侵害とは?
最後に紹介するのは意匠権についてです。
意匠権が保護している物は、物品、建築物、画像のデザインなどになります。
許可なく無断で使用すると意匠権の侵害となります。
Amazonで出品する場合は、特定の商品の画像やロゴなどが意匠権の侵害に該当する場合があります。
意匠権の侵害も商標権、意匠権と同様に出品した商品が削除となり、アカウント停止、閉鎖の原因となります。
知的財産の対策と対処方法について
続いて知的財産の対策と対処方法について紹介していきます。
まずは知的財産権を侵害しないようにしっかりと対策をする必要があります。
しかし、それでも知的財産権を侵害してしまう事もあります。
ではどういった対策が必要で、侵害してしまったときはどう対処すれば良いのでしょうか。
ここで紹介する内容は下記の通りです。
- Amazonで知的財産権を確認する方法
- 特許情報プラットフォームで確認する
- 知的財産に関する苦情の申し立ての対処方法
それでは詳しく解説していきます。
Amazonで知的財産権を確認する方法
まずは知的財産権を侵害しているかどうかの確認方法について紹介します。
侵害があったときはAmazonからこのようなメールがきます。
メールの内容を確認すれば該当商品がわかります。
しかし、場合によってはメールを見逃してしまったり気づかなかったりする事もあります。
その場合はAmazonのセラーセントラルより確認する事ができます。
セラーセントラルの上部バーに「パフォーマンス」というボタンがあり、そこにマウスをあてるとプルダウンメニューが表示されます。
表示されたプルダウンメニューの中に「アカウント健全性」という項目がありますので、そちらをクリックします。
クリックするとこのようなページが表示されます。
ここに表示されている件数は0件が望ましいですが、こちらは知的財産権侵害の疑いが1件、知的財産に関する苦情が3件あるという表示になります。
アカウント健全評価も「危険」という位置にいるため、このままの状態ではアカウントが危ないという事を表しています。
特許情報プラットフォームで確認する
苦情が来ていたのが確認できたら該当の商品を確認しましょう。
該当の商品が確認できたら、この商品が商標登録されているかどうかの確認をします。
商標登録の確認は「特許情報プラットフォーム」を使用すれば確認する事ができます。
こちらを開いたら「商標」にチェックを入れて該当の商品名やブランド名を記載して検索します。
検索した内容で該当する物があったら表示されるので、商標登録がされていたという事になります。
検索後表示なかったら、商標登録はされていなかったという事になります。
事前に商品を出品するときもこちらで商標登録の有無を確認してから出品すると、苦情がくる心配が減ります。
確認したときは商標登録はなかったけど、その後商標登録したというケースもあります。
アカウントを安全に運用したいのであれば、適時出品している商品が商標登録されていないか確認すると良いと思います。
知的財産に関する苦情の申し立ての対処方法
知的財産に関する苦情がきたら、まずは該当商品を削除しましょう。
こちらはあくまで削除で出品停止ではありません。
商品の削除が完了したら、Amazon側にお詫びの連絡をします。
また訴えがあったセラーに訴えを取り下げて欲しいというメールを送るのも1つの方法になります。
しかし、訴えを取り下げてほしいメールを送っても返信が無い事がほとんです。
やらないよりかはやった方がアカウント的に良いという程度になります。
そのままにしておくと苦情の件数が消えるのに180日かかるので、これ以上苦情がこないように180日は出品を停止するという事もありえます。
侵害してしまったあとの対処も大切ですが、出品するときに侵害にならないように確認してから出品する事も大切になります。
Amazon知的財産に関する苦情まとめ
ここではAmazon知的財産に関する苦情について紹介させて頂きました。
Amazonのアカウントが停止してしまう多くの理由に、知的財産権の侵害があります。
知的財産権には「商標権」「著作権」「意匠権」といった種類があり、それぞれ勝手に使用する事はできません。
無断で使用してしまうと侵害したこととなってしまいます。
知的財産権の侵害をしてしまったら、まずはAmazonからメールで通知がきます。
また、Amazonのセラーセントラルのアカウント健全性からも現在の状況を確認する事ができます。
商標登録の確認は「特許情報プラットフォーム」ですぐに行えます。
侵害があったとき、または出品する前はこちらで確認するようにしましょう。
苦情がったら速やかにAmazonにお詫びの連絡をしましょう。
訴えを取り下げてほしいと連絡するのも1つの方法ですが、ほとんどの場合返信がありません。
苦情が解除されるには180日の期間が必要になるので、知的財産権の侵害には十分に注意が必要となります。